決裂した小千谷談判

新政府軍と河井継之助との小千谷会談は慈眼寺で行われた。河井は新政府軍の本陣に乗り込んでいったのである。そこで、河井は新政府の軍監であった岩村精一郎と会談をすることになった。岩村は河井について「長岡藩ははじめから新政府に敵対感情をもっている。なかでも河井継之助は奸物だ。謀略家だから油断できない」と知らされていた。そこで岩村は、奥羽への侵攻停止を訴え、王道政治云々を言い始めた河井を前に「いろいろと嘆願などといっているが、実際には時間稼ぎをして、その間に軍備を整え、われわれを包囲して窮地に陥れる考えだろう」と述べた。そに対して河井は「もうとう、そんな考えはありません」と述べて、岩村に嘆願書を差し出した。しかし、岩村は嘆願書を振り払った。頭にきた河井は岩村をにらみつけた。そうすると岩村がこういう趣旨のことを言った。「長岡藩は天皇政府に忠誠を誓うような気持ちは毛頭ない。時間稼ぎばかりをしている。その元凶はお前(河井)だろう」。それに対して河井は「そんな事実はまったくない」と答えると、岩村は「自分は忙しい、お前と話している余裕はない」と席を立った。河井を岩村をなんとか引き留めて嘆願書に眼を通してもらおうとしたが、岩村はそんな河井の願いを無視して、座から離れていった。こうして、小千谷会談は決裂したのである。

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