徹底した賄賂嫌い

毛見制を悪用する役人や庄屋が現れた始めた。そこで河井継之助は一人の元庄屋を呼んで、どうすればいいのか検討した。元庄屋は継之助にこういった。「毛見制を廃止して、その代わりにその年の収穫量に応じて年貢を納めるという制度に変更したらいかがかだろうか。さらに、予期しないときに災害が起こるので、災害などに備えて地域に救済用の食料や生活用品を備蓄しておく倉庫を建てたらどうか」と進言した。元庄屋の言ったことは、河井継之助が目指す「王道政治尊重」に通じるものがあった。そこで継之助はこの案を実行するために、賄賂をとっている役人たちを集めて、「いくら補填されればわいろを受け取らないですむのか」と詰め寄った。初めは否定していた役人たちも、最後には、賄賂をとらないことを約束した。しかし、この改革に対して城内での評判は散々だった。だが、継之助はそんなことは気にしなかった。どんどん進んで農民のなかに入り込んでいった。新しい発見もあった。これまでの役人たちがあまりにも農民や地方のことを知らなかったということが、わかってきた。農村を歩いているうちに親しい農民も現れてきた。そして農民の間に「河井さまは嘘をつかない、取っ付きは悪いが、本当は心の温かい方だ、お天道さまのような人だ」という評判がたった。そうやって藩内のなかで賄賂をとる代官や役人、庄屋はいなくなり、継之助が目指す改革に一歩一歩近づいていった。

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